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犬が水を飲まない原因は?何時間まで大丈夫?自宅でできる対処法と受診の目安
2026/10/20
治療方針、その他

愛犬が水を飲まないと、「脱水にならない?」「病気なのかな?」と心配になる方が多いでしょう。原因は様々ですが、体の巡りや体質が整っていない可能性もあるのです。


この記事では、犬が水を飲まない原因や対処法を解説します。様々な工夫を凝らしても水を飲まない場合についても触れますので、日々の不調を改善するヒントを知っておきましょう。



なぜ犬が水を飲まなくなる?必要な飲水量と体調の確認方法


犬が水を飲まない原因は、季節や食事、ストレス、病気など様々です。水を飲んでいないと心配になりますが、飲料水の測り方や原因の見極め方を知って、安心して対応できるようにしておきましょう。


犬が1日に必要とする水分量と飲水量の測り方

犬に必要な総水分量は、体重1kgあたり1日約50〜60mlが一つの目安です。体重5kgなら約250〜300mlですが、これは食事に含まれる水分も合わせた量。ウェットフードを食べている子は、器から飲む量が少なくなることがあります。


飲水量を測るには、水を入れた器ごと重さを量り、残った水との差を確認します。水は約1g=1mlなので、50g減っていれば約50mlです。途中で追加した分や、複数の器の増減も合計しましょう。


蒸発やこぼれもあるため、厳密な数字より「普段と比べて増えたか、減ったか」を見ることが大切です。


病気以外で水を飲まない原因

寒い季節や運動量の少ない日は、失われる水分が減り、飲水量も少なくなります。食事の変更、引っ越しなどのストレス、水の鮮度、器のにおいや置き場所も影響するでしょう。


ノズル式給水器では十分に飲みにくい子もいるため、水を飲んでいる量が少ないと感じる場合は、器の水も用意してみてください。口や首・腰・関節の痛みが原因で、飲みたくても飲めない場合もあります。


また、東洋医学では、体の冷えや熱も原因の1つとして注目します。体が冷えている子は水分を代謝する働きも弱く、水を欲しがりにくいです。飲む量だけでなく、冷えや胃腸の状態にも目を向ける必要があります。


老犬が水を飲まない・ご飯も食べない場合に考えられること

老犬では、寝る時間が増えたり、移動や頭を下げる姿勢がつらくなったりして、水を飲む機会が減ることがあります。寝床の近くにも水を置き、楽な姿勢で飲める高さに調整しましょう。


ご飯も食べない場合は、口の痛み、吐き気、内臓の病気なども考えられます。「年だから」と決めつけず、早めに相談してください。


犬が水を飲まないとどうなる?自宅でできる対処法と受診の目安


犬が水を飲まないといっても、「何時間まで大丈夫か」「脱水にならないか」が心配な方も多いでしょう。家でできる水分補給対策とすぐに受診するべきサインを知っておくと安心です。


水を飲まないのは何時間まで大丈夫?脱水症状の見分け方

「何時間なら大丈夫」と一律にはいえません。食事から水分を取れている子と、水も食事も取れず吐いている子では、同じ時間でも緊急性が異なります。


以下の症状は、脱水を疑うサインです。



皮膚をつまんだ後の戻り方も脱水症状の参考になりますが、老犬では加齢の影響があるため、それだけでは判断できません。水を飲まないことで、他の症状も出ている場合は、早めに獣医師に相談してください。


水に味付けしてもよい?家でできる水分補給対策

元気があり、吐かずに飲み込める場合は、フードを水やぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードを取り入れたりすると、食事から水分を補えます。味付けしていない肉の茹で汁や、犬用おやつ、犬用ミルクを少量加えて風味を付ける方法もあります。


玉ねぎなど犬に有害な食材が入った茹で汁や、人用のスープは避けてください。持病や食事制限がある子は、事前に獣医師へ相談しましょう。


ただし、水を飲む量が少ないこと自体を、すぐに問題と考える必要はありません。その子の今の体に見合った必要量があり、一律に「これだけ飲ませなければ」とはいえないからです。


普段どれくらい飲む子なのかを把握し、急な増減があれば、ほかに体調の変化がないか観察してください。不調がある場合は、症状を抑えつけるだけでなく、その原因を探り、体のバランスを整えることが大切です。


嘔吐・下痢・元気消失など、すぐに動物病院へ行くべき症状

水を飲んでも吐く、嘔吐や下痢を繰り返す、ぐったりしている、尿がほとんど出ない場合は、すぐに受診してください。激しいパンティングや体の熱さなど、熱中症が疑われる場合も緊急です。


子犬・老犬・持病のある子が水も食事も取れないときも、早めの相談が必要です。脱水の程度によっては、点滴などで水分を補います。


対処しても犬が水を飲まないのはなぜ?東洋医学から体全体を考えよう


水の量を測ったり、水に味をつけたりしても犬が水をなかなか飲まない場合、体全体のバランスが崩れているかもしれません。東洋医学では、水を飲まない根本原因を探り、漢方薬で整えることを目指していきます。


水を飲まない原因を「冷え・熱・胃腸の弱り」から考える

東洋医学では、水を飲まない背景を、水分代謝の滞りや体内の不調などから考えます。以下のような状態に分けられるため、診察では水を飲まない原因がどれかを探ります。



「飲まないから冷えている」「暑がるから熱が強い」と単純に判断せず、食欲や便、尿なども合わせて診ることが重要です。


体内の水分の巡りを整えることが大切

東洋医学では、体を潤す水分を「津液(しんえき)」と呼びます。口から入った水分を体内で正しく活用・循環させるには、胃腸(脾)の吸収力と、巡らせる温かいエネルギーである「陽(火)」、そして腎のコントロールが不可欠です。陽や腎が弱っていると、無理やり飲ませたり、点滴しても水分を体の中で使えず、脱水状態やむくみが改善しません。


そのため、対処しても飲まない場合は、胃腸の不調や冷えなど、背景にある体の状態を確認し、水分の巡りを含めて整えていきます。


漢方薬で体質を整え、水分を自然に取れる体を目指す

当院では、不調の原因となっている体のバランスを捉え、その子に合った漢方薬を検討します。冷えがある子、暑がる子、胃腸が弱っている子では、処方の考え方も異なります。


目指すのは、無理に飲む量を増やすことではなく、食べる・飲む・排泄する働きを含め、体調を整えることです。体の冷えが強く、水分をめぐらせる力(陽)が低下している子は、点滴をしてもうまく代謝ができません。


漢方薬で不調の原因となっている体の巡りを整えることで、水分を摂って代謝できる体が作られます。


犬が水を飲まないことに関するよくある質問


Q1 犬が水を飲まないのは何時間まで大丈夫ですか

時間だけでは判断できません。食事の水分や体調も確認し、急に飲まなくなった、吐く、元気がない場合は早めに相談してください。


Q2 犬が水を飲まない場合、なんとかして水を飲ませた方が良いのでしょうか

まずは、食事から取れている水分と全身の状態を確認しましょう。嫌がる口へ水を流し込むと、誤嚥する危険があります。食事に水分を加えるなど、自分から取れる工夫を試し、飲めない場合は受診してください。


Q3 水を飲まないと暑い日は脱水が心配です。外出時に気をつけることはありますか

体の状態が陰虚の子はあまり水を飲まない一方で、体に熱がこもりやすい傾向があります。特に春や夏など、気温が高い時期にお出かけする場合は、熱がこもって熱中症になるリスクが高まるため、注意が必要です。


こうした子は、熱中症を予防するために、お出かけ中だけでなく、帰宅後も水分を十分に取れるよう工夫してあげましょう。食事に水分を加えるなど、無理に飲ませず、その子が取りやすい方法で水分補給を助けてあげることが大切です。


まとめ|犬が水を飲まない時は体の巡りや体質に注目してみよう

犬が水を飲まない原因は、食事や環境、ストレス、病気などさまざまです。しかし、明確な原因が見つからない場合や工夫しても水を飲まない状態が続いている場合は、体の根本に原因があるかもしれません。


当院では、東洋医学の視点を用いて、犬が水を飲まない原因を体の巡りや体質に注目して考えます。漢方薬で体の調子を整えると、その子にあった水分を摂って代謝できるようになり、元気な日々を送れるようになるでしょう。


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