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- 犬の緑内障とは?初期症状や失明を防ぐ方法、体への負担を減らすためにできること
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- 2026/07/10
- 治療方針、その他
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愛犬の目がいつもと違う、充血している、痛そうにしょぼしょぼしている、といった変化が見られたときに疑われる病気は”緑内障”です。
犬の緑内障は進行が早く、最悪の場合は発症から数時間で失明に至る恐れがあります。愛犬の目を守る方法として、西洋医学的なアプローチはもちろん、東洋医学の漢方薬による体質改善を目指す治療も効果的です。
本記事では、犬の緑内障の原因や初期症状、治療法にくわえて東洋医学的アプローチについても解説します。愛犬の目を守るためにも、注意すべき初期症状と病気のリスクを正しく把握しておきましょう
この記事の目次
犬の緑内障はどんな病気?原因と見落としてはいけない初期症状

犬の緑内障は、眼房水の循環が悪くなり眼圧が高くなる病気です。眼圧が高すぎると、視神経を圧迫して失明する恐れもあるため、早期発見と治療が欠かせません。まずは、犬の緑内障の原因や初期症状など、基礎知識を解説します。
治療が遅れると失明するリスクがある
犬の緑内障は、目の中の圧力(眼圧)が上昇することによって視覚が障害される病気です。進行が早いのが特徴で、犬の眼科疾患のなかでも緊急性が高い病気とされています。
特に急性の場合は、発症から数時間〜数日以内に失明にいたるケースもあるため、早期発見と治療開始が重要です。飼い主が愛犬のサインを見逃さないようにするためにも、初期症状や注意すべき行動などを把握しておきましょう。
原発する原因と注意すべき初期症状
犬の緑内障の原因は、大きく3つにわけられます。
・先天性緑内障:生まれつき目の構造に異常があるタイプで、犬では稀です。
・原発性緑内障:遺伝性が疑われるタイプで、房水の排出路の異常によって発症します。
・続発性緑内障:白内障やぶどう膜炎など、緑内障とは別の眼科疾患が原因で、二次的に眼圧が上昇するタイプです。
どのような原因であったとしても、早期発見と早期治療がとても重要です。そのためにも、以下の注意すべき初期症状をチェックしておきましょう。
<注意すべき初期症状>
・目の赤みが急に強くなった
・痛がって目をしょぼしょぼさせている
・目をよくこすったり細めたりしている
・黒目が白く濁っている
・元気がない
・瞳孔が開きっぱなしである

また、結膜炎を繰り返していたり目の充血が続いていたりするときは、目に炎症が起こりやすくなっているサインです。「ちょっと赤い気がする」程度でも、その時点で体質改善をして原因を治療できれば、緑内障を防げる可能性があります。
些細な変化だとしても、飼い主がサインに早く気付いて行動することが、愛犬の健康につながるといえるでしょう。
緑内障になりやすい犬種や年齢は?
どのような犬種も発症する可能性のある緑内障ですが、特に以下の犬種は発症しやすいといわれています。
・アメリカンコッカースパニエル
・柴犬
・シーズー
また、原発性緑内障の場合は3〜7歳に発症しやすく、他の目の病気が原因となる続発性緑内障はシニア期の高齢犬が発症しやすいとされています。
参考:アニコム損害保険株式会社「緑内障になりやすのはどんな子?」
犬の緑内障は治る?一般的な治療法と長期ケアで大切なこと

犬の緑内障は完治が難しいとされていますが、適切な治療と長期ケアで進行を抑えることは可能です。西洋医学による内科・外科治療とあわせて、もう片方の目を守るために重要な東洋医学的アプローチについても見ていきましょう。
もう片方の目を守る重要性
犬の緑内障は、治療をしても完治が難しいとされています。片方が発症するともう片方も発症する確率が高いため、発症していない方の目を守ることが大切です。
東洋医学の視点で見ると、片目が緑内障になるということはその目だけが原因ではなく、体が緑内障を起こしやすい状態であると捉えます。そのため、体の原因を治さなければ、同じことがもう片方の目で起こってしまいます。
多くの場合、炎症体質で目の中の炎症で組織が腫れたり、炎症物質が詰まることで眼房水の流れが滞ったりすることで眼圧が上がります。目の中の炎症は目薬で抑えることはできないため、漢方薬で体質と免疫を整え、体(目)の中から炎症を抑える方法が治療だけでなく予防としても効果的です。
愛犬が緑内障を発症した場合、ただ対症療法を続けるだけでなく、漢方薬で緑内障の根本的な原因を治療してあげることが愛犬のQOLの維持につながります。
内科的治療と外科的治療で症状を抑える
犬の緑内障に対して、西洋医学では内科的治療と外科的治療を行います。
・内科的治療:目薬や注射、飲み薬、点滴など
・外科的治療:毛様体レーザー光凝固術、隅角インプラント手術(眼圧を下げる)、眼球摘出手術、義眼挿入
外科的治療を行う場合は、専門の器具や高度な技術が必要になるため、かかりつけの動物病院内では対応できないことがほとんどです。外科的治療を検討する場合は、かかりつけの獣医師に相談し、信頼できる病院を紹介してもらいましょう。
急激な眼圧上昇に対する処置などを行ったあとは、症状を悪化させないためにも、東洋医学によるアプローチが有効です。東洋医学では、体質改善によって病気の原因から治療を行うため、緑内障だけでなくその他の疾患の予防にもつながります。
自宅での長期ケアで大切なこと
自宅でのケアでは、点眼や投薬の時間を守ることはもちろん、愛犬の様子を日頃から観察して些細な変化に気付けるようにしておくことが大切です。ただし、点眼や投薬といった西洋医学による緑内障の治療は、あくまでも対症療法であることを理解しておきましょう。
緑内障の原因を治療しない限り、今後も頻繁な点眼が必要となり、症状が悪化して点眼が効かなくなると眼圧のコントロールが難しくなってしまいます。
そのため、ただ症状を抑えるだけでなく、西洋医学の治療と並行して漢方薬で体質改善をしてあげるのが効果的です。並行して治療を進めることで、眼圧が早く落ち着き、目薬を減らしながら眼圧を維持できるようになります。
東洋医学の視点で考える|犬の緑内障と体への負担を減らすアプローチ

犬の緑内障の背景には、体質の偏りや免疫力の低下といった”炎症体質”が隠れていることがほとんどです。点眼や投薬などの対症療法だけでなく、漢方薬で体質を根本的に改善することで、症状の悪化や薬による体への負担を減らせる可能性があります。
炎症体質を改善して悪化を防ぐ
犬の緑内障は、”炎症体質”つまり体質の偏りや免疫力の低下など、体の問題が背景にあることがほとんどです。このような場合、表面に現れている目の症状だけを治療したとしても、再発を繰り返してしまいます。
そのため、西洋医学的な目の治療と並行して、漢方薬で過剰な熱や免疫を整えてあげることが大切です。漢方薬治療による根本的な原因の改善は、今出ている症状の緩和ともう片方の目を守ることにつながります。
症状を抑えるだけでなく根本的な改善
犬の緑内障の一般的な治療法である点眼や投薬は、完治が目的ではなく、あくまでもそのときの症状を抑える対症療法です。そのため、長期的なケアが必要となり、症状が悪化すると眼圧のコントロールができなくなる可能性もあります。
発症後の治療を行った後は、根本的な原因である炎症体質を改善して、目薬を減らしながら眼圧をコントロールできるようにしてあげる方法がおすすめです。体質改善を目指せる漢方薬治療は、愛犬の辛い症状を和らげ、QOLの維持・向上も目指せます。
愛犬の目を守るためには、そのときの症状を抑えることだけでなく、根本的な原因の改善に目を向けることが重要といえるでしょう。
漢方薬で緑内障の原因改善をした「すずちゃん」
ビーグルMIXのすずちゃん、8歳。左目が緑内障で失明してしまい、右目の眼圧も徐々に上がってきていました。「いずれは目薬で眼圧が抑えられなくなる」と通っていた病院で言われ、当院で漢方薬治療を開始。
片目が緑内障になるということは、体の中にその原因がまだあるということです。漢方薬で、原因をケアしたところ、右目の眼圧は徐々に下がってきました。目薬だけでは限界…と感じたら、原因からケアするのも1つの方法です。
犬の緑内障に関してよくある質問
Q1.白内障など、他の病気と緑内障はどう違うのですか?
どちらも、目に見えないレベルの炎症が原因であることが多いです。この慢性的な炎症で水晶体が酸化し、白く濁ります。また、白内障が進行すると、強い炎症によって緑内障を続発するケースもあるため注意が必要です。
Q2.緑内障の治療は一生続けなければいけませんか?
犬の緑内障は、完治が難しい病気とされています。そのため、体質改善で緑内障の原因を治療しない限り、一生点眼治療が続くことが多いです。
Q3.目薬や飲み薬をずっと使い続けているのですが、愛犬の体に負担はありませんか?
目薬や飲み薬は、その薬自体の負担がもちろんあります。また、緑内障を起こしやすい体質を改善せずに悪化していくと、その他の病気の原因になることも少なくありません。漢方薬治療で炎症体質の改善を行えば、目薬や投薬を減らしながら、眼圧をコントロールできるようになる可能性があります。
まとめ|犬の緑内障は早期発見と適切なケアが未来の健康につながる
犬の緑内障は、非常に早いスピードで進行し、数時間で失明にまで至る恐れのある病気です。手遅れになっていた、という事態を防ぐためには、飼い主による早期発見と対応が鍵を握ります。
目が充血している、しょぼしょぼしているなど、いつもと違う様子が見られたら早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。また、発症後は点眼や投薬でただ症状を抑える治療を続けていると、愛犬の体への負担が大きくなってしまいます。
長期ケアが必要になった場合は、西洋医学の対症療法と並行して、東洋医学による漢方薬で炎症体質の改善を目指すのがおすすめです。
両方をうまく取り入れることで、点眼や投薬を減らしながら、眼圧をコントロールできるようになる可能性があります。治療法の選択肢を正しく理解し、愛犬の目とこれからの健康を守りましょう。

















