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犬の換毛期の期間とケア方法|抜け毛やパサつきは内側からのケアで改善できる!?
2026/04/11
治療方針、その他

季節の変わり目になると、家中が愛犬の毛だらけに……。掃除しても掃除しても追いつかないあの感覚、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。「これって普通のこと?」「もしかして病気では?」と不安になる気持ち、よくわかります。


実は、犬の換毛期は単なる毛の生え変わりではなく、ワンちゃんの体調や体質が色濃く現れる大切なサインでもあるのです。この記事では、犬の換毛期の仕組みを整理しながら、東洋医学の視点を取り入れた「内側からのケア」についてわかりやすくお伝えします。愛犬が毎日を快適に過ごせるよう、一緒に考えていきましょう。


犬の換毛期はいつからいつまで?脱毛との見分け方と犬種による違い

犬の換毛期は、すべての子に対して同じように訪れるわけではなく、犬種や体質、生活環境によって時期や量に大きな差があります。「うちの子はなぜこんなに抜けるの?」という疑問も、仕組みを知るだけでぐっと不安が和らぐはずです。まずは基本の仕組みと、病気による脱毛との見分け方を一緒に確認していきましょう。


換毛期の期間と犬種による違い

犬の換毛期は、基本的に年に2回訪れます。

春〜7月頃:冬毛が抜けて、通気性のよい夏毛へ生え変わります。

秋〜11月頃:夏毛が抜けて、保温性の高い冬毛へと切り替わります。


換毛期があるのは、柴犬・コーギー・ゴールデン・レトリーバーなど「ダブルコート」の犬種のみです。プードルやマルチーズのような「シングルコート」の犬種は、一気に生え変わる換毛期はなく、少しずつ毛が入れ替わるイメージです。


換毛期の時期がズレる理由と注意点

「うちの子、時期じゃないのに毛がよく抜ける気がする」と感じたことはありませんか?本来、換毛期は日照時間や外気温によって自然にコントロールされていますが、空調の効いた室内で過ごす時間が長いと季節の変化を感じにくくなり、時期がズレやすくなります。毎日のお散歩で外の空気に触れさせてあげることが、自然なリズムを保つ第一歩です。


また、皮膚に慢性的な炎症がある場合も新陳代謝が乱れ、換毛期のズレにつながることがあります。皮膚の様子がいつもと違うと感じたら、体内バランスからのサインとして早めに確認してあげてください。


参考文献:Takakura「換毛期のお手入れ」


脱毛との見分け方

換毛期の抜け毛か、病的な脱毛かで迷ったときは、以下のポイントを参考にしましょう。

地肌が透けて見えるほど、ごっそり抜けている

・円形・左右対称など、特定の部位だけ抜けている

・皮膚に赤み・かさぶた・黒ずみがある

・激しく痒がる、触ると痛がる、なめ続けている


これらに当てはまる場合は、単なる換毛期ではない可能性も。早めにかかりつけの先生へ相談してください。


犬の換毛期におすすめの抜け毛対策|快適に過ごすための自宅ケアのポイント

犬の換毛期の抜け毛をゼロにすることは、難しいかもしれません。でも、部屋の汚れを大幅に抑えつつ、日々のケアで皮膚トラブルを防ぐことは十分可能です。「完璧にやらなきゃ!」と構えすぎず、できることを少しずつ、今日から取り入れてみましょう。忙しい毎日でも無理なく続けられるポイントをまとめました。


抜け毛対策の基本はブラッシング

犬の換毛期ケアで最も効果的なのがブラッシングです。抜け落ちる前の毛を取り除くだけでなく、皮膚の血行を促して新陳代謝をサポートする効果もあります。換毛期中はできれば毎日、難しければ数日に1回を目安に。毛質に合ったブラシを選び、声をかけながらスキンシップの時間として楽しんでみてください。


シャンプーの回数とカットの注意点

シャンプーは、浮き上がった抜け毛や汚れを一度に落とせる効果的なケアです。ただしやりすぎると皮脂まで奪ってしまい、乾燥によるトラブルを招くことも。月1〜2回を目安に、シャンプー後はドライヤーで根元までしっかり乾かすことを習慣にしましょう。


暑さ対策の「サマーカット」で毛を短くしすぎると、直射日光が皮膚に直接当たったり、ノミ・ダニの被害を受けやすくなったりする恐れがあるので、極端な短髪は避けた方が安心です。


部屋の汚れを防ぐコツ

薄手の服を着せて毛の飛散を防いだり、粘着ローラーを手の届く場所に置いてこまめに対処したりと、小さな工夫が毎日の掃除ストレスを大きく減らしてくれるはずです。ブラッシングをお風呂場や屋外で行うだけでも、室内に舞う毛の量はぐっと減ります!


東洋医学で犬の換毛期をケアしよう!抜け毛やパサつきを内側から整える

表面のお手入れも大切ですが、東洋医学では皮膚や被毛の状態は「内臓の鏡」だと考えます。どんなに丁寧にブラッシングをしても、体の内側が乱れていては根本的な解決にはなりません。犬の換毛期こそ、体質と向き合い、内側からケアを整えてあげる絶好のタイミングです。


換毛期に毛並みが悪くなる理由

「換毛期になってから毛がパサパサになった」と感じたことはありませんか?東洋医学では、毛は「血(けつ)の余り」とされ、「血」が不足したり、巡りが滞ったりすると、新しい毛を育てる養分が足りず、パサつきやゴワつきとなって現れます。体に溜まる余分な熱や湿気も、皮膚のベタつきや臭いの原因に。


春の換毛期は体に熱がこもりやすく、かゆみや皮膚の赤みが出やすい時期でもあります。また、秋の換毛期は空気の乾燥とともに体の潤いも失われがちです。愛犬の今の状態が「熱」なのか「乾燥」なのかを見極めてあげてください。


季節の変わり目の皮膚トラブルを防ぐために

愛犬が毎年決まった季節に皮膚が荒れやすいとしたら、それはその季節のエネルギーに体質が追いついていないサインかもしれません。「症状を抑える」だけでなく、「なぜその症状が出るのか」?その原因を、食事や漢方で内側から整えていく——そんな視点が、根本からの体質改善につながります。


秋の乾燥が気になる子には梨や白きくらげのような潤いを与える食材を、春の炎症が気になる子には熱を逃がすケアを取り入れてみてください。ひとつひとつの積み重ねが、美しい毛並みと健やかな皮膚へとつながっていきます。


犬の換毛期に関してよくある質問


Q1.犬の換毛期と病的な脱毛を見分ける方法はありますか。

換毛期であれば、毛が抜けた後にすぐ新しい毛が生えてきて、地肌も健康的なピンク色をしています。地肌が透けるほど薄くなっていたり、左右対称に抜けていたり、黒ずみ・フケ・赤みが見られる場合は、ホルモン疾患や皮膚病の疑いがあります。気になったら、早めに受診しましょう。


Q2.犬の毛の掃除が大変だと思ってしまいます…。毛の片付けで工夫できることはありますか。

掃除機の前にフローリングワイパーで静かに集めると、毛が舞い散るのを防げます。ブラッシングをお風呂場や屋外で行うと、室内の毛は激減するはずです。空気清浄機のペットモードも、浮遊する細かな毛のキャッチに効果的です。


Q3.換毛期で毛が抜けると皮膚の状態が悪いのが気になりました。皮膚トラブルを防ぐ方法を教えてください。

換毛期は皮膚のバリア機能が低下しやすい時期です。良質なタンパク質やオメガ3脂肪酸を意識した食事に加えて、東洋医学的なアプローチで「血を補い、熱を逃がす」体質改善を取り入れてみてください。ブラッシング時の過度な摩擦を避け、保湿を心がけることも大切です。


まとめ|犬の換毛期のストレスを緩和するためにできることから始めよう

犬の換毛期は、愛犬が季節の変化に懸命に順応しようとしている証です。毎日のブラッシング、適切なシャンプー、そして食事や漢方による内側からのケア——この三つを無理のない範囲で組み合わせることで、換毛期の悩みはきっと和らいでいきます。パサつきや皮膚の赤みが気になるときは、体の内側からのSOSかもしれません。毛がたくさん抜けるこの時期こそ、愛犬の体からのサインを見逃さず、いつも以上に丁寧に向き合ってみましょう。


愛犬が美しい毛並みで、毎日を笑顔で過ごせるように。できることから、一つずつ始めてみてくださいね。


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