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あけましておめでとうございます。
2020/01/03
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今年もどうぞよろしくお願いします(^^)。

さっそくですが、
ノーベル賞物理学受賞者の朝永振一郎の若い頃の手記です

「物理学の自然というのは自然をたわめた不自然な作りものだ。一度この作りのものを通って、それからまた自然にもどるのが学問の本質そのものだろう。しかし、これでとらえられない面がものごとにはあるにちがいない。活動しゃしんで運動をみる方法がつまり学問の方法だろう。無限の連続を有限のコマにかたづけてしまう。しかし、絵描きはもっと他の方法で運動をあらわしている。吾々は物事を有限の概念にかたづけてでなければ物が考えられないくせがついてしまった。しかしこれは何といっても無理にかたづけたものであるから、本のものそのものではない」
「AI vs 教科書の読めない子どもたち 新井紀子著」から引用

体の生理活動はとてもとても複雑でそれでいて緻密で、しかもそれらが有機的につながってバランスをとることで成り立っています。その総和は今の科学ではその全体像はとてもとらえきれない無限のものといえます。

臨床における各種検査とは、あくまでとらえきれない「無限」を「有限」の概念に落とし込むプロセスと言えます。
西洋医療ではそこから得られた有限的な数値を元に、統計学的に得られるエビデンスに基づいて治療法が決められることになります。
しかし「無限」から「有限」に落とし込まれる過程で失われる豊かさの中に、西洋医学がどうしても超えられない壁生じることになります。
西洋医学で治らないとされる病気の原因は、やはりその壁の向こう側にあるはずなのです。

私達が東洋医学的な診断と漢方薬治療ににこだわる理由は、
「無限」をそのまま捉える東洋的な診断によって、有限的な数値だけでは測れない体の状態をも把握し、
エビデンスに表れない個々の状態に合わせた治療が、これらの病気を治すためには必要になるからです。

人の対面による診察は本来、数値にあらわれない体の状態を把握し、エビデンスをもとにしながらも個々にあった治療を判断するためのものです。でなければ、マーク形式のアンケートと検査結果だけの診断治療で済むはずです。
つまり本来西洋医療にも、有限の情報を「無限」に還元して診察治療するプロセスがあるのですが、残念ながらその意義は年々弱くなっているように感じています。
そしてそれに比例するかように、免疫疾患など西洋医学では手に負えない病気の重篤さは増しているように感じるのは気のせいではないはずです。

世の中には情報が溢れていますが、逆に視野が狭くなりがちになるのは、医療においても同じと思います。
一般的な動物病院とは違う視点、考え方で治療しているこのブログを通じて、視野を広げる機会になってもらえるように、今年はブログ頑張ろうと思います。
どうぞお付き合いお願いします(^^)。



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