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免疫介在性溶血性貧血で漢方薬治療しているまるこちゃん
2021/11/22
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免疫介在性溶血性貧血(IMHA)で漢方薬治療しているまるこちゃん。
当院に来院される前の、西洋病院の治療では、輸血のあと、とてもたくさんステロイドを飲んでいるにも関わらず、貧血が進んでしまったので、漢方薬治療をはじめました。

多量のステロイド(2mg/kg以上)や免疫抑制剤の組み合わせは、一時的に炎症が落ち着つかせるメリットはありますが、免疫を壊してしまい、免疫異常をさらに助長させ、造血も抑えてしまうデメリットもあります☝️。
なので、一時的に回復したとしても、免疫が弱ると、ステロイドのデメリットが勝るようになるので、一旦悪化してしまうと、ステロイドの量を増やしてもデメリットの方が強く出てしまうので、血小板減少症を併発したり、貧血も坂を転げ落ちるように悪化していくことが多いです。

それでも西洋治療では、ステロイドをさらに増やしたり、何種類も免疫抑制剤を併用してさらに状況を悪化させてしまいます。
なので、こういうときは何よりも早く免疫を整え、免疫や造血を妨げるステロイドや免疫抑制剤を減らしてあげることが大切です。
なので、「漢方薬治療は症状が落ち着いてから」なんて言ってられないです。

まるこちゃんの治療もそういうタイミングでした。
血小板減少症も併発し、だからといってステロイドを急激に減らしてしまうとリバウンドの危険性もあるので、薄氷を踏む思いで、免疫抑制剤を止め、ステロイドは慎重に減薬していきます。
おそらく、抑えられていた造血が戻るのがステロイドの量が1mg/kg以下になってからだと思いますが、そこまで減らしてやっと改善してくれることが多いです。

まるこちゃんは造血を助ける漢方薬も併用しながらも、やっとの思いでステロイドを減らし、無事貧血が改善してくれました。
そこからは順調にステロイドを減らしながら、貧血も改善してきています。免疫を整えて治しているので、ここまでこればまだ急激に悪化することはないです。

一方、ステロイドや免疫抑制剤で炎症を抑えるだけでは、免疫が弱っていくので、また免疫異常を起こし、再発してしまうリスクがあります。
症状を抑えるだけの治療には限界があります。治療がうまく行かないときは、早めにその限界を感じて治療を切り替えてあげることが大切だと思います。


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