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空腹の効能(前回の続き)
2020/08/01
治療方針、その他

我々を含め生き物は本来、空腹に耐えられるように進化してきたので、体の生理活動も空腹が織り込み済みです。空腹があってこそ成り立つ生理機能もあるということです。


つまり、お腹が空っぽのときにこそ

胃腸の中の掃除をしたり、

消化に使われるエネルギーを免疫や細胞の新陳代謝に回して、体をメンテナンスすることができます。

また消化は胃腸だけでなく、肝臓や腎臓など全身の臓器も総動員させるので、それらも休ませ、ダメージを回復させることができます。


一方、胃腸がきれいになると、消化吸収が良くなるだけでなく、

癌や病気から身を守る免疫力は8割が腸内で作られ、

鬱や幸福感といったメンタルに関わるセロトニンやドーパミンも9割以上が腸で作られているので、

文字通り心身両方を改善ことにもなります。



資本主義社会なので、社会も医療もどんどん消費することを求めますが、何事もバランスが大事です。

お腹の不調は、胃腸が疲れているサインなので、ムチ(薬)を打ってさらに働かせるのではなく、腸あるいは、体をいたわってあげることもとても大切なのです。


「空腹の奇跡」

・内臓の動きを復活させ、活性酸素の害から体を守る

・脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける。

・オートファジー(細胞の新陳代謝)で、若々しく健康な体を手に入れる。


参考

・月曜断食 / 関口賢

・「空腹」こそ最強のクスリ / 青木厚



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